2018年 洋楽ベスト・アルバム

 

『2018年 洋楽ベスト・アルバム』

 

年末恒例の各メディアのベスト・アルバム選。年も明けてほぼ出揃った感じでしょうか。こういうの、眺めてるだけでも楽しいですよね。2018年の傾向としては、2017年のケンドリック・ラマー『Damn』のようなこれが今年の1枚だ、みたいな作品が無くて、そういう意味では各メディアそれぞれの個性が出て、逆に面白い年間ベスト・アルバム選になっているんじゃないでしょうか。でしょうかって言っておきながら知らん作品ばかりなんやけどね。

僕個人で言えば、2018年はYouTubeをかなり利用しました。タダでアルバム聴くなんざ不届き者っー!!(笑)。ていうかチャンス・ザ・ラッパーがフィジカル盤出さんからや~。てことで、あれっ?YouTubeでアルバム結構聴けるんやってことに気付いて、ついついこれ買うか迷うな~ってのをYouTubeで済ましてしまう1年となってしまいました。ま、懐事情もございますから(笑)。今後はほどほどに致します…。

で2018年の僕のベスト・アルバムはなんだっけかなと考えてみると、先ず年明けのスーパーオーガニズム。気の抜けたようなサウンドもいいし、オロノさんの声もいいし、なんつっても曲がいい。これからどう変容していくのか分からないけど、彼女たちの先には未来しか見えません。それとアークティック・モンキーズ。サウンドとしてはロックじゃないかもしれないけど、このわけの分からなさを納得させる腕力は流石と言うか、ロック・バンドも負けちゃいねぇぞっていう爽快感がありましたね。

あと世間的なベスト選には引っ掛かって来ないかもしれませんが、ボン・イヴェール好きとしてはビッグ・レッド・マシンのアルバムが2018年の世の中の気分とマッチしていてすっごく良かったです。同じく変化球だとルイス・コールも。この人の才能にはぶったまげました。それと個人的に大好きなクークスの新作もキャリア史上ベストなんじゃないかっていうぐらいメロディが映えるいいアルバムでした。

でこの中から今年のベストはどれかな~なんて考えてたら、最後にドカンと来ました。The1975です。12月に出たばっかなので、どうしてもテンションが上がり気味になってしまいますが、このサウンドとリリックは時代を象徴するアルバムなんじゃないかと。日常の些細な出来事こそが真実であり、その15編の小さな物語がThe1975という端末に収束されていくという手腕は見事と言うしかない。

正直、このバンドがここまで来るとは思っていませんでした。『OKコンピューター』によってレディオヘッドが幾つかあるいいバンドのうちの一つからオンリーワンの存在になったように、The1975も今回のアルバムで唯一無二の存在になったような気がします。

てことで、2018年、僕のベスト・アルバムはThe1975の『A Brief Inquiry Into Online Relationships(ネット上の人間関係についての簡単な調査)』に決定です!!次点でアークティック・モンキーズ『Tranquility Base Hotel & Casino』とザ・クークス『Let’s Go Sunshine』。一応新譜は聴くたび毎に点数を付けておりまして、2018年に満点を付けたのはこの3作品でした。やっぱオレ、UK好きやな…。

おまけでベスト・トラックも。やっぱ2018年はこのバンドを外すわけにはいかんでしょう。てことで、スーパーオーガニズム『Everybody Wants To Be Famous』に決定です。「みんな有名になりたい」って歌詞を眉ひとつ動かさず歌うオロノさんがカッコええ。

※2019.2.1追記:
大事な人たちを忘れていました。ピーター・コットン・テールの『Forever Always』。フィーチャリング Chance The Rapper,Daniel Caesar,Rex Orange County, Madison Ryann Ward, Yebbaっていう沢山のミュージシャンが参加してますが、もの凄く幸せになれる曲です。この曲も僕のベスト・トラックですね。2曲になってしまいました(笑)。

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