ポエトリー:
「序文」
ひまなことがいくつもあって、一般的には忙しいというのでしょうけど、わたしはそれをいっこうに忙しいとは言えないのはいったいどういうことでしょうか。
今は梅雨時ですから、雨もひっきりなしに降っています。雨にしたって皆さんが学校や会社に行く頃合いになりましたらあそこに少し降らして、また昼前になったらあそこにはこれぐらい降らしましょうと、たとえあちらこちらに降ったとしても、そんなに忙しくしているつもりはないように思えます。
私たちで考えてみれば、空気を吸う時にはそんなに忙しくしていないのと同じかもしれませんが、いつぽうで忙しく空気を吸うことしかできないときもあるわけで、これはずいぶんと心持ちが大変な時でありますが、いつも私が真似事のように何かしらの詩のようなものを書き留めていますのは、そうした代わる代わる心持ちの門を開けたり閉めたりするしかできないような日の出来事だとも言えます。
2026年7月