命の導き

ポエトリー:

『命の導き』

 

雲が流れてゆく

雨の日も

終電に乗り遅れた夜も

寝坊した朝も

雲はあちこち移動する

 

蒸し暑い遊歩道を歩くだけで

夏休みの少年が中男の会社員に

中男の会社員が散歩する老人に

 

蝉の鳴き声は1985年のもの

伸び放題の夏草は2017年のもの

張り出した高気圧は2040年のもの

 

一週間泣いて

蝉はカラカラになる

One thought on “命の導き”

  1. 2040年、67才。リニアも大阪まで来てるかな。皇紀2700年とかいって全体主義になってたら心配やな。高気圧ならぬ高圧的な社会にならんように。
    自分の1週間、必死になくかな。

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