キラキラ星

ポエトリー:

「キラキラ星」

 

キラキラ星に
何度も何度も手が届かずに 
楽天家のぼくは
届くような錯覚
もあったりして

何度も何度もがっかりして
それでも何日か経って
やる気を確かめては
小腹はすいてることを確認して

でもみんなはこう言うんだ
ここにあの子はいないわよ
早く帰ったら

いいや早く帰ったりしないさ
おひつにひと粒ひっついた米粒のように
粘り強く
粘り強く
彼方に
暗闇に
谷間をすり抜け
雪解けの小川をすり抜け
吹きすさぶ北風に身をよじらせ
駆け込み寺がひとつふたつ
みっつ見つけても簡単に入らないぞ
ないぞと誓ってもまぁ一度ぐらいならと
ゆっくり歩いていって
相談なんですおしょうさん
みんなあの子はいないって言うんです
どこにも

そうじゃ、そうじゃな、
そんなんもんじゃろ
って笑うなよおしょうさん

若者よ嘆くなとおしょうさん
今夜は遅いから泊まってゆけばと
ぼくはお言葉に甘えて

お母さん、
お寺の廊下から見える夜空はきれいです
今夜見えるのは
キラキラ星ではなくて
お月さんです

ここでひと休み
ひと休みしても
…..ここにはいないわよ…..
間に合う
間に合うかな
何時何分とは言えないけど
間に合うさ

だから君、ちゃんと知っててよ
そのうち
ぼくがキラキラしてそこへ行くから
そんなもんだよ
ってヘラヘラして
そこへ行くから

 

2026年2月

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