切れ端

ポエトリー:

「切れ端」

 

うろたえて
逆さづりになった装幀の
切れ端が雪になって
舞い降りながら
リビングの窓
へばりついて溶けていく

それはお前の
のぞみどおりのことなのか

強い問いかけのような朝日が
リビングに届くまえ
ワサビのツンときいた家人の声で
わたしは席を立つ

どこの誰とも知らぬ装幀の
切れ端がセキララにされたるまま
真冬の窓を
つたう
綺麗ごとだけを言うわたしを尻目に

 

2026年1月

Leave a Reply

Your email address will not be published. Required fields are marked *

日本語が含まれない投稿は無視されますのでご注意ください。(スパム対策)