C言語

ポエトリー:

『C言語』

 

皮膚の下で順序良く配列されたC言語がカタカタと音を立てているのをまだ誰も聞いたことはない 生命は 毎日必ず更新される

それは酸性雨であったりあの人が投げつけた言葉であったり
脱衣場の珪藻土のようにじーっと皮膚下に吸い込まれ
毎日必ずカタカタと音を立ててはいるが
今日もまだ誰も聞いたことはない

それは大きくのけぞる君の胸の上に落ちる僕の汗も同じで
CPUは書き込まれ、食い潰され、消費され、
普段と同じ方法で熱を放射し始めている
表に現れるのはずっと後になってから
後になってからだ

だから心配には及ばないよ
持ち場は正確に義務をこなし
無駄なものを精一杯溜め込み
大事なものを放射する
いたってシンプル、そんな仕組みなのだから

今朝もまた
36.5分の皮膚の下
C言語は手短に書き込まれ
3才年下の心が遅れてやって来る

 

2018年5月

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