第5回ワールド・ベースボール・クラッシック、開幕

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第5回ワールド・ベースボール・クラッシック、開幕
 
 
いよいよ明日からWBCの日本戦が始まる。先ずは東京での予選ラウンド。ここでの上位2か国が米国での決勝トーナメントへ進むことになる日本代表のいる予選Bグループで対抗馬となるのは韓国ぐらいか。とはいえ、ここでグズグズしているようでは決勝トーナメントも心もとないだろう。恐らく予選リーグでの目的は誰が使えて誰が使えないかの見極めだろう。短期決戦では取り返しのつかなくなる前に決断をしなくてはならない。いくら素晴らしい実績がある選手でも好不調はある。監督始め、スタッフの力量が問われるところだ。
 
スターターは大谷、ダルビッシュ、山本由伸、佐々木朗希でほぼ間違いないか。何が起きるか分からないが、余ほどのことがない限り彼らが大崩れすることはないだろう。問題はリリーバー。プレッシャーは回を増すごとに大きくなる。特にクローザーの重圧は相当だろう。どうにもならなくなった時はメンタルの鬼である大谷が務めることもあるかもしれない。栗山監督ならやりそうだ。捕手はソフトバンクの甲斐とヤクルトの中村。きついだろうが気持ちの強そうな二人なら大丈夫だ。
 
問題は打つ方。村上を始め吉田尚、山川と錚々たるメンバーが揃うが、過去のWBCを見ても、メジャー投手のムービングボールには今回も手こずるだろう。そのうえ、日本選手は一戦必勝の国際大会ではいつもガチガチになりがち。昨年のサッカーワールドカップで日本代表が躍進したのも、メンバーは海外組みがほとんどで普段からメッシら一流選手と渡り合っていたというのも大きい。そう考えると、メジャー組の鈴木誠也の離脱は痛い。ここでもやはり頼りは大谷ということにならざるを得ない。
 
そういう中でダルビッシュがリーダーシップを発揮し、硬くなりがちな国内組を解してくれているのは大きい。彼の「(日本代表は)少し気負いすぎというか、戦争に行くわけではない。気負う必要はないと伝えたい」というメッセージは良い効果をもたらしているはず。事実、グラウンドには勝負よりも大事なことが転がっている。皆、おかしなプレッシャーを感じずに伸び伸びとプレーをして、貴重な経験を今後の成長に活かしてほしい。
 
なによりも怪我なく無事に。勝ち負けよりもそれを祈るばかりです。

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