アート・シーン:
『ART GUSH IZUMI CITY』
大阪府和泉市では『ART GUSH(アート・ガッシュ)』なるアート・イベントが2019年3月から実施されていて、泉北高速「和泉中央駅」から久保惣美術館にかけての街のあちこちでウォール・ペインティングが施されています。
和泉市はアートに力を入れている自治体で、市の久保惣美術館にはなんと北斎や写楽、モネやゴッホといった錚々たる作品が所蔵されています。今回の『ART GUSH』なるプロジェクトはその久保惣美術館所蔵の作品の中から30点を、関西ゆかりのクリエイター30組が独自の解釈でリライト(再描画)していくというものです。
オシャレなホーム・ページも立ち上げられていて、市の力の入れようが窺えます。ウォール・ペインティングが施されているのは駅であったり、学校であったり、公園であったり、町会館であったり。こうなると一時的な町おこしではないですね。この街をどういう風にしていきたいのかという哲学がそこにあるような気がします。
ホーム・ページではグーグル・マップと連動して作品の所在が分かるようになっていて、更にその場所の写真も添えられていますから、周りの景色からどこにあるかが判別しやすい。マップ上だけでは分かりにくいですからね。壁画の近くには小さなレリーフとQRコードがありますから、スマホをかざすとその場で詳細を見ることが出来る。そういう部分も見に来る人に優しいというか、インフラ的にも完成度の高いプロジェクトだと思います。てことで早速私も。一応変なとこで几帳面な正確なもんで、作品No.1から順に見て回ることにしました。
そうそう、壁画は№1~№30まであるのですが、それとは別にA,B,Cと立体物が建てられています。先ずはその立体物Cの「宮本武蔵×キャプテン・ハーロック」から。スタート地点は泉北高速「和泉中央駅」です!!
←こちらはバス停にあります。
←続いて駅を上がった歩道橋にある立体物B。こちらはロダン作「考える人」×「島耕作」。
←こちらはその歩道橋を図書館やイベントホールなどがあるシティプラザへ向かう途中にあります。作品No.1です。
←こちらもその歩道橋沿い。
←階段にはこんなんもございます。
←でもってそのシティプラザには幾つか展示されています。
←そしてシティプラザから桃山学院大学へ向かいますが、その道中にあるのがこちら。
←トンネルの中にもございます。
←ここからちょっと道を外れて、和泉中央駅の裏手。水道局にあるのがこちら。ちょっと遠目ですが。
←拡大するとこんな感じ。
←その向かいの石尾中学校の校舎にも。
←少し離れた のぞみ野自治会館。
←こちらは桃山学院大学へ向かう橋。
←左右それぞれこんな感じですね。
←橋をさらに進んだ橋の下。というか橋の裏。
←桃山学院大学の校舎にもありますね。これは見つけるのに苦労しました。
桃山学院大学の横に宮ノ上公園というのがあるのですが、そこには盛り沢山!ラストスパートといったところでしょうか。じゃんじゃん見つかります。では一気に!
←最後は宮ノ上公園から見える桃山学院大学の校舎に。これが№30です!
とまぁ駆け足で紹介しましたが、これだけ全部みるのに自転車でおよそ2時間といったところでしょうか。ちなみに和泉中央駅ではレンタサイクルがございます。
途中、あれ?どこだ?となることが何度かありましたが、そうは言っても冒頭に申し上げた通り、ホームページを覗けば簡単に見つけることが出来るから、その辺のストレスは全く無いですね。
最後は久保惣美術館。KUBOSOの文字のオブジェが立体物Aです。宮ノ上公園に案内板がありますから、久保惣美術館へは迷わずに行けます。最後にこの美術館に入って元ネタである絵画を観る、というのが本来の流れでしょうか。
ちなみに僕は学生が沢山いる大学の回りや、小さな子ども連れが沢山いる公園で、バシャバシャ写真を撮ってましたから、ちょっと怪しい人物だったかもしれません(笑)。
駅から色々歩いていると、通りかかる人々が絵を指さしたり口々に話していたり。日常の生活の中にアートが存在する。それはとてもいい景色だなと思いました。