ポエトリー:
「助けにいかなくちゃ」
あの子がケガをしている
今すぐ、
助けにいかなくちゃ
わたしたちが目指すのは惑星、太陽、それとも月
いずれにしても
あの子が泣いてちゃ始まらない
人々は雨のち晴れと言うけれど
立ちこめる雲を追い払い
傷薬を用意して
とにもかくにも
今すぐ会いにいかなくちゃ
あの子がケガをしている
人が聞いたら
泣き出すほどの
痛みをこらえて
2022年6月
ポエトリー:
「助けにいかなくちゃ」
あの子がケガをしている
今すぐ、
助けにいかなくちゃ
わたしたちが目指すのは惑星、太陽、それとも月
いずれにしても
あの子が泣いてちゃ始まらない
人々は雨のち晴れと言うけれど
立ちこめる雲を追い払い
傷薬を用意して
とにもかくにも
今すぐ会いにいかなくちゃ
あの子がケガをしている
人が聞いたら
泣き出すほどの
痛みをこらえて
2022年6月
7月10日の雑感:
民主主義は時間がかかるシステムだ。確かに専制主義国家の方が何も決めるにも早い。しかしそれは一部の権力者や賢い人に任せるシステム。頭がよくて、知識があって、力のあるエリートに任せればいい。はっきり言ってそっちの方が楽じゃん。でもそれの行く着くところは選民思想でしかない。
民主主義は時間もかかるし、余計な対立も煽る。でも民主主義とは選挙に勝った政党が好き勝手にやっていいというものではない。選ばれた政党は選ばれなかった政党を支持した人々を含めるすべての国民の代表者だ。確かに自身の政党の思惑が優位に働くが、前提としてすべての国民の利益を考えなければならない。トランプによって歪められてしまったが、民主主義とは多数決で勝った方が好きにやっちゃえばいい、というシステムではないのだ。
わたしたちは今一度、この民主主義というものを考えなければならない。「民主主義というものに完成形はない」とは誰が言った言葉だったか。どうせ自分の意見なんて通らない、ではない。選挙で多を得なかったとしても民主主義というシステムがある限りわたしたちの意見はないがしろにはされない。その声を少しでも大きくするために選挙はある。
ポエトリー:
「もののはずみ」
ありもしないものは
はじめからそこにないのだから
なくなったりはしないのに
どこにいったいつなくした
あそこにおいたはずなのに
こにくたらしいかのじょのえがおに
なんどにがむしをかんだかなんて
きどったようにいったとしても
そんなこともあったようななかったような
ありもしないものは
はじめからそこにないとしりつつも
むねぽけっとのたかなりは
なんだったのかとたずねてみれば
それはもののはずみというものですよ
ねぼけまなこのたかなりが
あっちへふらふらこっちへふらふら
ついぞみはてんあなたののぞみは
けっきょくちいさなむねさんずん
さりとてちいさなむねさんずん
ありもしないからはじまるのですよと
わかったようなくちぶりで
それこそもののはずみです
2022年3月
ポエトリー:
「ネットショッピング」
明かりが漏れている
冷蔵庫が開いている
バタンと咳をして
扉を閉める
どこへ行ったのか
この部屋の暗がりは
いずれどこかの押し入れに
隠れたろうか
スマートフォンがついている
天井を照らしている
闇に光るマーケット
今夜は何を買わせるのか
どこへ行ったのか
ずっと大事にしていた宝物は
いずれどこかの戸棚にでも
隠れたろうか
箱買いしたトマトが
冷蔵庫で延々と冷やされ
もはや震えている
2021年11月