『The Covers』 NHK BSプレミアム 2017.12.22 放送(ゲスト:ROOTS66)感想

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『The Covers』 NHK BSプレミアム 2017.12.22 放送(ゲスト:ROOTS66)

 

NHK BSプレミアムで放送されているこの番組。番組H.Pには「歌は、歌い継がれることでスタンダードとなり、永遠の命を授けられます。ジャンルや世代を超えたアーティスト達が、影響を受けた曲や、思い出深い一曲を魅力的なアレンジでカバー。名曲達を新鮮な感動と共にお届けします。」とある。司会はリリー・フランキーと仲里依紗。2018年、最後のゲストは「ROOTS66」。

「ROOTS66」とは1966年生まれのアーティストによるユニット。元々はFM802の企画で始まったそうだ。この日出演したメンバーは、友森昭一,大槻ケンヂ(筋肉少女隊・特撮),福島忍(勝手にしやがれ),増子直純(怒髪天),田島貴男(ORIGINAL LOVE),田中邦和,スガシカオ,阿部耕作(チリヌルヲワカ),伊藤ふみお(KEMURI),たちばな哲也(SPARKS GO GO),八熊慎一(SPARKA GO GO),奥野真哉(SOUL FLOWER UNION),田中和(勝手にしやがれ),木暮晋也(HICKSVILLE),トータス松本(ウルフルズ),tatsu(レピッシュ)の総勢16名。この日の出演は無かったがイエモンの吉井和哉や渡辺美里、VTRで出てきた斎藤和義もメンバーとのこと。

オープニングは沢田研二の「勝手にしやがれ」。ボーカリスト総勢7名(オーケン、トータス、田島、伊藤、八熊、スガ、増子)で歌う「勝手にしやがれは」はホントに勝手にしやがれって感じ(笑)。だってみんな個性強いのなんのって。

その後は司会の二人と共にトーク。これが面白かった。テレビ見て声出して笑ったのは久しぶりです。僕は1973年生まれだから彼らより下の世代だけど、僕もテレビっ子だったから(あの時代の子供はほとんどがテレビっ子だったと思う)彼らの話はちゃんと分かるし、細かいところもいちいちツボを突いてホント面白かった。

田島貴男が石野真子を見に地元のダイエーに行ったくだらない話とか、その石野真子の実物大の顔のポスターを地球儀にくっ付けてキスをしたオーケンの、「だって立体的にしたいじゃん!」っていう馬鹿馬鹿しい話にゲラゲラ笑ってしまいました。あとみんなキャラが立っているというか、例えば増子の居酒屋のオヤジ風ツッコミキャラや八熊のそこにいる客みたいな感じも面白い。一番印象的なのは、クールで渋い奴だと認識していた田島がよく喋るかなりテキトーな天然キャラだということ。なんでツッコまれてるのか分からんぐらいのレベルです(笑)。オーケンはデビューが早かったから、「オーケンさん」なんて年寄り扱いされているくだりもなるほどな、と思いました。あともうひとつくだらないのがコメントVTRで出てきた斎藤和義で、いきなり「今日はこの後包茎手術があるのでそちらへは行けません」っていう挨拶。ほんとにくだらんよなぁ(笑)。そんな中、意外と人見知りというか中々打ち解けれないトータスのシャイな人柄が、あぁやっぱこの人はこういう人やねんなぁ、というところでまた好きになりました。

2曲目に披露されたのがRCサクセションの「トランジスタ・ラジオ」(vo.オーケン、伊藤、八熊、スガ)。みんな言ってたけど、清志郎、実は歌上手かったってのがよく分かった。だってみんな歌い切れてないもん。だからかみんな「アオーッ!」って言い過ぎ(笑)、トークでもツッコまれてました。あと歌う前はRCの歌は崩しようがないというか自分で歌えないからついつい清志郎の物まねになってしまうなんて言ってたけど、いやいやそんなことない、みんなキャラ濃過ぎ、ちゃんと出てました(笑)。でも確かに上手く歌えなくて結構グダグダ。だからみんな「アオーッ!」でごまかすみたいな(笑)。

でもやっぱこの歌いいよなぁ。みんなもRCの事が清志郎の事が好きなのが凄く伝わってくるし、僕はやっぱ下の世代だからどっちかって言うと清志郎はひょうきん族とかで暴れて帰る変な人っていうイメージしかなかったけど、きっと高校の時に「トランジスタ・ラジオ」を聴いてたらヤラレてたんだろうな。この年末にちょっと聴いてみよう。

3曲目は世良公則&ツイストの「銃爪」(vo.増子、田島、トータス)。曲の最後の方でミニコントやって、ジャ~ンで終わり。リリー・フランキーのマチャアキと井上順が曲の間にするミニコントを思い出したってコメントがナイスでした。最後に歌ったのは「レッツゴー!ムッツゴー!~6色の虹~」。アニメ「おそ松さん」のエンドテーマだそうだ。この曲はみんなで手分けして作った「ROOTS66」のオリジナルとのこと。意外とちゃんとした曲、ていうかいい曲だぞ。

1966年は丙午だそうで、けどそんな迷信気にしないぜっていう両親の元から生まれたからみんな個性的なんだって言うリリー・フランキーのコメントが、説得力あるんだかないんだかよく分からないぼんやりした感じで良かった。

ちょっと文章長くなってしまったけど、そんぐらい面白かったということでお許しを。ということでリリー・フランキーがいつもよりだいぶ楽しそうだったのと置いてけぼりの仲里依紗が印象的な「The Covers」、今年最後の放送の感想でした。

ついでに、、、
番組の合間に司会の二人がスナックと思しきセットでミッツ・マングローブ率いるそっち系3人組とテーマ・トークをするミニ・コーナーがある。「星屑スキャット」と名付けられた3人がテーマに沿って1曲歌うんだけど、今回歌ったのはテレサ・テンの「愛人」。歌い終わった後に小さい声で「謝謝(シェイシェイ)」と呟くミッツの芸が細かい。ていうか3人ともめちゃくちゃ上手すぎてなんかオモロイ(笑)。

One thought on “『The Covers』 NHK BSプレミアム 2017.12.22 放送(ゲスト:ROOTS66)感想”

  1. 握手会とか行ってファンとの距離が近いのが売り。いや逢いに行けるアイドルが定番の世の中。
    ファンでなくてもテレビに出ている人が近くのスーパーに来てるの見たってだけで会った気になれた。
    今でも友だちと工藤夕貴と会ったこと覚えている。いやもっと凄いのは、その友だちが四代目春團治とテレビで共演してた事。
    石野真子の話で思い出した。

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