TV Program:
「スカーレット」はおもろい!!
朝の連ドラ「スカーレット」が面白いねぇ~。人生初です、朝ドラにハマったの(笑)。ドラマを見るにあたっては私の場合、どうも「いだてん」とか「スカーレット」とかみたいに合間合間に笑いがないとダメみたいですね(笑)。
朝ドラは何年か前からか家内が録画して夜に観てるんです。なので私もチラ見というか、今までもなんとはなしに観ていたのですが、こうもハマるとはね。今や「スカーレット」を観るのが一日の楽しみの一つになってしまいました(笑)。
最初はね、やっぱ子供時代の喜美ちゃんですよ!この子がすっごく面白くってですね、活発でしっかり者で、またお父さんとの掛け合いも楽しくって、ホンマおもろい子やったんです。なので、主役がね、当然のことながら成長すると演じる人が変わるんですけどね、ここがちょっと心配だったのです。あの喜美ちゃんじゃなくなるのかって。ところがですよ、長じた喜美ちゃん演じる戸田恵梨香さんがまた素晴らしくって、あぁもう大きなった喜美ちゃんこんな感じかもっていう自然な演技を披露されている。繋がりがちゃんと見えるんですね。戸田さん演じる喜美ちゃんももう最高です!
でやっぱお上手です。比較するわけじゃないんですが、前回の「なつぞら」の広瀬すずさんはやっぱりお若いですから、大人になって母親になってっていう主人公を演じるにあたっても広瀬さん自身が発する若さ、光が隠し切れないんです。手で押さえても指の隙間から光が漏れてしまう。
そこがですね、戸田さんは今年30才になるらしんですけど、ちゃんとその光を手の平で抑えることが出来るんですね。光が漏れてこないんです。そこがまた喜美ちゃんの切なさと快活さのコントラストとなってですね、劇中の喜美ちゃんはまだ18才かそこらなんですけど、やっぱ18才ですからそこのところのコントラストに自覚がないわけですよ。その辺りの出し入れを戸田さんはホントに上手に演じてらっしゃてて、私は普段ドラマをあまり観ないのでよく知りませんでしたが、戸田恵梨香さん、ほんと素晴らしい俳優さんだなと思いました。
私が「スカーレット」を好きなのはもう一つ理由がありまして、それは言い過ぎないということでしょうか。例えば大久保さんのくだり。大阪へ下働きに来た喜美ちゃんの前に女中のプロッフェッショナルである大久保さんが立ちはだかるんですが、この喜美ちゃんと大久保さんとの交流、見どころでもあるんですけどね、ここがサラッとしてるんです。過剰な表現がないんです。あと圭介さんとの初恋もサラッとしている。変に感動させようとか、変に盛り上げようとかってのが一切感じられなくて淡々と進む。恐らくここは製作陣、意図的にそうしているのだと思います。観てて窮屈さがない。クドクドと言わない。観る方に委ねられている。そういう部分にも風通しの良さ、自由さを感じているのかもしれませんね。
あと登場人物もみんな面白いです。私のヒットはお父さんに始まり、荒木荘のちや子さん。そしてなんと言っても大久保さんです!ほんと素敵な大阪弁を話すんですよ。昔の大阪弁っていうんですか、昭和の時代の、私の母親もまだそういう懐かしい大阪弁を使いますが(母の場合は泉州弁ですね)、上方落語で言うところの5代目文枝師匠みたいな耳当たりの良い大阪弁が、昭和の子供だった私にはなんとも気持ちいいんです。
「スカーレット」、まだ始まってそんなに経っていないんで、これからも沢山楽しめるかと思うとウキウキしてしまいます。今のところ私にとっての名場面は、喜美ちゃんが働き始めた頃、寝る前に枕を大久保さんに見立てて何度も「大久保っ!!」と投げ飛ばす場面ですね(笑)。