ポエトリー:
『綻び』
君は明日をつかまえた
僕はこころなしか遠くなった
手首には跡が残った
言葉は行ったり来たりして声が残った
冷たい空気に気付いたから
ここに来てからの日々を想う
意味は昨日からやって来た
答えを用意していた
大人しく黙って見ていた
瞼が重くて仕方がなかったが
明け方、用意した答えをそのままに
贅沢なワインの口を開けた
で、どうする?
君は人生の意味を問いかける
形を正確になぞれるか
感受性は試される
神経質な縫い目を合わせたがっているな
2015年4月