ポエトリー:
「普通の糸と赤い衣」
朝起きて
夢の中でこさえた赤い糸が
じゅんぐりじゅんぐりに糸を吐く
赤い衣を脱ぎながら
まるで普通の糸になって
やがて束になって
やがて皮膚になり
ひとの身体を覆う
矛盾しているが
赤い衣が身体に残り
普通の糸が
身体を守る
わたしの赤い衣はいつもこうして
守られている
ふとそのやさしさに気づき
わたしは皮膚を撫でた
2024年10月
ポエトリー:
「普通の糸と赤い衣」
朝起きて
夢の中でこさえた赤い糸が
じゅんぐりじゅんぐりに糸を吐く
赤い衣を脱ぎながら
まるで普通の糸になって
やがて束になって
やがて皮膚になり
ひとの身体を覆う
矛盾しているが
赤い衣が身体に残り
普通の糸が
身体を守る
わたしの赤い衣はいつもこうして
守られている
ふとそのやさしさに気づき
わたしは皮膚を撫でた
2024年10月