鳩が飛ぶ

ポエトリー:

『鳩が飛ぶ』

 

日々紡ぐ優しさは溶解し一杯のコーヒーに

夕方は後ろ手を組んで夜を逆さまにする

 

日々紡ぐ虚しさは静海し二杯目のコーヒーに

所々手に入れた網膜の欠片は一編の詩よりも長い

 

ピントをキチンと合わせても

上手くはズレない

昨日がおろそかに遠ざかる

 

愛おしい

残り湯で私を温めて欲しい

 

芳しい声  過去からの手紙

安らかに眠る  私たちの誇り

手鏡に映る  話し合いの形

うらぶれた話  焚きつけた

長く続かない  泣き虫の私

 

手はずを整えて、、、

 

     この国の夜に電波し白妙の

     あまつさえ聞く屋根に乗るらん

 

週末に鳩が飛ぶ

シルエットは白い方がいい

 

2017年10月

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