リビングにて

ポエトリー:

「リビングにて」

 

自在にゆれる肩掛けの光は
レースのカーテンのせいで
それをまとう女のせいで
しどけない日曜

時間にたゆたう女を見るのに飽きたら
ぼくはおとなしく、
ふたりぶんのコーヒーカップをゆすいだ

しまらない話も
きみがいれば高みにのぼる
ぼくももう少しちゃんと
死んだようにねむれたら

そんなふうにして
今日が過ぎ去る
ただのヒューマンとして

 

2025年1月

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