ポエトリー:
「仲直りの調べ」
今ごろ
月明かりを浴びて
仲直りの調べ
奏でて
始まる
先ずは
喉から
手が出るほど
惜しいな
のどかな
声
でも
声にも
引き取れない
こだま
かたまり
こだわりは捨てて
異次元からの
空間を
熱っぽく
やり過ごす
秋
月明かりを浴びて
のどかな
道なりは
見たこともない足跡
これは
だれの?
まさか
わたしの?
わざとらしく
そちらを見やり
忘れ物を
届けに
ひた走る
ふりをする
行こう
月明かりを浴びて
仲直りの調べ
奏でて
わざとらしく
物音をたてるも
喜びや
悲しみは
まだ始まらず
ワカリアエ
ナケレバ
イケナイ
ワカラ
ナケレバ
イケナイ
道ばたに
咲いた
誰かが描いた
2020年7月