見当違い

ポエトリー:

「見当違い」

 

お日さまの加減が今日はあやしいので
正しさの加減を微調整した
俵型の小判を二枚手に入れた気分だった

人生にはか細いものが付いていて
あの子はサイコロには七があるような気がすると言っていた
洗濯機で花粉は取れるものと思っている

点滅信号機の点滅、
に合わせて彼女が踊るのを思い出して最後まで忘れずに思い出せればと思うこと自体が忘れること
現代詩に引っ張られている気分だった

お客様のご加減が今日はあやしいので
正しさの加減を半分に
警戒する静脈
あぁ今日はもう早く上がるべきだ

僕たちは一体何を冒涜しているのだろうか
心当たりは一切ないのに
もしかしたらあれが
湯上がりに風呂水を全部抜いてしまったのがよくなかったのか

ぱたーんが幾つかの形に変更をかけていた
今ごろ
全て見当違いだった
もちろん
僕にも間違いはあった

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