7月10日の雑感:
民主主義は時間がかかるシステムだ。確かに専制主義国家の方が何も決めるにも早い。しかしそれは一部の権力者や賢い人に任せるシステム。頭がよくて、知識があって、力のあるエリートに任せればいい。はっきり言ってそっちの方が楽じゃん。でもそれの行く着くところは選民思想でしかない。
民主主義は時間もかかるし、余計な対立も煽る。でも民主主義とは選挙に勝った政党が好き勝手にやっていいというものではない。選ばれた政党は選ばれなかった政党を支持した人々を含めるすべての国民の代表者だ。確かに自身の政党の思惑が優位に働くが、前提としてすべての国民の利益を考えなければならない。トランプによって歪められてしまったが、民主主義とは多数決で勝った方が好きにやっちゃえばいい、というシステムではないのだ。
わたしたちは今一度、この民主主義というものを考えなければならない。「民主主義というものに完成形はない」とは誰が言った言葉だったか。どうせ自分の意見なんて通らない、ではない。選挙で多を得なかったとしても民主主義というシステムがある限りわたしたちの意見はないがしろにはされない。その声を少しでも大きくするために選挙はある。