‘Save it for a Sunny Day’
デビュー40周年の大規模なツアーが出来なくなったが、この夏から、佐野さんは「Save it for a Sunny Day」というテーマを掲げた活動を行っている。 グッズ販売や月1回のアーカイブの有料公開を通じた、 音楽関係者への支援プロジェクトだ。 何しろ40年だからファン垂涎の未公開アーカイブはいくらでもあ る。これなら製作費もそんな掛からないだろうし、 支援という意味では持ってこいかもしれない。
12月、その流れを汲んだ小規模なツアーが組まれた。 タイトルはそのまま、「Tour 2020 ‘Save it for a Sunny Day’ 」だ。大阪はフェスティバルホール、 収容人数を半分にして行われる。 観客はマスクをして着座したまま、勿論歓声も無しになるだろう。 一体どんなコンサートになるのか。
一つ言えることはこれまでのライブのように「さぁ楽しもう」 という態度では臨めないということ。加えて佐野元春 and The Coyote Band に何かを与えてもらおうというのとも異なる。 こちらも能動的な態度が必要だ。
このまま中止にならなければ、 第3波の真っただ中のコンサートになる。 どんなコンサートになるのか、僕自身の心の動きも合わせて、 冷静に注視したい。
ところで。12月の有料配信シリーズは佐野元春 and The Coyote Bandのスタジオセッション、新曲制作のドキュメンタリー含む、だそうだ。無観客ライブではなく、スタジオセッションというところが佐野元春らしいと思った。