女性アーティストを応援するゾ!!

その他雑感:
 
女性アーティストを応援するゾ!!
 
 
 
久しぶりに赤い公園を聴いています。やっぱいいですね。曲も演奏も最高なのになんで売れないのか不思議です。『猛烈リトミック』(2016年)は結構行くと思ったんですけどね。そういや赤い公園とほぼ同時期のきのこ帝国も2014年の『フェイクワールドワンダーランド』がそれまでの重い感じから一気にはじけてすごく格好いいアルバム、これでどうだ!って感じだったんですけど、本格的なブレイクには至らなかった。同じく女性陣メインのバンドで言うと、最近は羊文学もいいなぁなんて思ったりしていますけど、どーなるんでしょうねぇ?
 
 
 
 
なんかバンドに限らず邦楽の女性ってなかなか売れてこないです。男性陣は時代に応じて続々と新しい名前が出てきますけど、最近の女性陣だとどうでしょう、あいみょんぐらいじゃないですか。僕が知っているだけで中村佳穂とかカネコアヤノとか他にもすごい人いっぱいいるのにこれはやっぱ残念な状況です。
 
ここ数年、海外では女性アーティストの活躍が目覚ましいですよね。元々そうでしたけど#MeTooで更に火が付いたところがあって、政治的な発言も増えているしそれが作品にも反映している。しかもそれは女性だけじゃないです。サム・スミスとかフランク・オーシャン、彼らは同性愛を公言していますが、評価も高くセールス面でも実績を上げている。
 
BLMもそうですよね。映画『ブラックパンサー』を例に出すまでもなく、いわゆるマイノリティーと言われた人たちがメインストリームで重要な役割を果たしている。翻って日本は女性アーティストの活躍さえままならない。ダイバーシティなんて言葉を最近耳にしますが、こと日本では道遠し。これは僕たちカルチャーを享受する側にとっても大きな損失です。
 
これはメディアの責任も大きかったと思うんです。本来紹介者の役目を果たすべきメディアがインスタントなものしか紹介できなかった。でも逆を言えばこちらがそれを望んでいたからとも言えますよね。残念だけど僕たち日本人は文化に対する要求が異常に低いのかもしれない。個別にみれば日本人でも世界的な芸術家はたくさんいますが、一般的な受け手側の文化に対する優先度はかなり低いのかも、そんな風にも思ってしまいます。
 
でも時代は変わりました。テレビや雑誌といったメディアにかつてほどの影響力はありません。インターネットですよね、みんながそれぞれ個別で情報を収集し分け合う。もしかしたら1体1でコミュケートするラジオも見直されているかもしれません。大資本のメディアが質の高い文化を紹介しきれないのなら、僕たちで発信していけばいい。そういうことなんだと思います。事はそう簡単なことじゃないかもですけど。
 
あとやっぱり一番大きいのは日本は世界有数の男性社会であるということですね。確かに表向きは露骨な女性蔑視はないですけど、逆に言えば深く深く浸透しているということです。
 
例えば結婚している男女って大概は男性の方が収入が多いと思います。これ、当たり前のようになっていますけどなんかおかしいです。これは何も女性の方が劣っているから、ではないですよね。さっき邦楽では男性陣が次々とブレイクしていくけど、女性ではほとんどないって言いましたが、これも女性アーティストが劣っているからではないですよね。
 
やっぱり日本は根深く男が特をする世の中になっているということです。振り返ってみれば子供の頃、生徒会長は当たり前のように男でしたし、出席番号も男からでした。そういう積み重ねが少しずつ蓄積されてきた。知らず知らずのうちに男も女もそういう体にさせられていったんだと思います。多分僕たちは気付いてないけど男の方が圧倒的に楽な人生を歩んできた。無自覚であったとはいえ、それを甘受してきたということは僕たちもそちら側に加担していたということなんだと思います。
 
あれだけの才能が集まった赤い公園がブレイクしなかったというのは重い事実として受け止める必要があるのではないかと思っています。もっともっと日本の女性アーティストはブレイクすべきです。これだけミュージシャンがいるのに、売れてるの男性ばっかで、女性で売れてるのはアイドルだけってなんか変!フェスのヘッドライナーが男ばっかって考えてみりゃおかしいでしょ。
 
ってことで、これからはめちゃくちゃ小さなメディアですけど、このブログでもしっかり女性アーティストを応援していきたいと思います。
 
 
 

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