子供たちのヒーロー

その他雑感:
 
「子供たちのヒーロー」
 
 
 
「鬼滅の刃」が一大ブームとなっている。うちは保育士をしている奥さんが園児たちの影響で先にはまり、僕はそれを「ふ~ん」と横目に眺めていたのだが、先日のテレビ総集編を一緒に観たところ、遂に僕もはまってしまった。
 
僕はまだその総集編とその後に始まったテレビ・シリーズの再放送を観ているだけなので、ほんの序の口しか観ておらず、これからまだまだたくさん楽しめるという特権を持っている。どうだ羨ましいだろう(笑)。職場の同僚がコミックを貸すよと言ってくれたが、僕は借りない。これからテレビ・シリーズを毎週観ながらちびちび楽しむつもりだ。この特権を簡単に手放すものか(笑)。
 
人喰い鬼の話なので結構グロいシーンがある。小さな子供が観て大丈夫かなと思っていたが、そこはあまり気にはされていないようだ。確かに観ていてもさほど印象に残らない。「進撃の巨人」を観たときは気持ち悪くなって観るのをすぐ止めたが、あれとは決定的に何かが違うのだろう。それでも小さな子供たちに悪い影響がかなければいいなとは思う。
 
昨日、会社の帰りにTUTAYAへ寄ったら小さな子供が母親の手を引っ張って「鬼滅の刃」コーナーの前に行き、一生懸命になにかを説明していた。舌足らずの様子がかわいくて仕方がなかった。今朝は今朝でまた別の小さな子が炭治郎の羽織柄マスクをしていた。炭治郎は子供たちのヒーローなんだと思った。
 
主人公の炭治郎は心が清らかで優しい男だ。怖くても一歩踏み出して誰かを助けようとする。やられそうになっても諦めない。最後の最後までどうしたらいいか、どうしたらいいかと考え続ける。週刊少年ジャンプの主人公の伝統としてやたらメンタルが強いというのはあるにせよ、それは悟空やルフィのような天然な強さではない。炭治郎は誰かを守るために自らを奮い立たせていく、そこが魅力なんだと思う。
 
主要登場人物は炭治郎に限らず皆そうした後天的に身に着けたたくましさを持っている。苦境に陥っても「呼吸を整えてよく考えるんだ」と諦めずにベストを尽くそうとする炭治郎。男女関係なく今の子供たちにとって最高のヒーローなんだと思う。

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